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気ままに【らき☆すた】【けいおん!】【GA 芸術科アートデザインクラス】の自作小説を書いてます。同人的要素、百合的要素を含みます。苦手な方、嫌悪感を抱く方は見ないことをお勧めします。この中にある小説のいくつかは らき☆すたエロパロスレ または らき☆すた つかさ×こなたに萌えるスレに投下した作品です。
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らき☆すた小説303
『変する乙女の治療法』
かがみ×こなた


誤字ではない。
そして下ネタと言うか、猥談と言うか。





私の口から吹き出されたお茶は放物線を描く事なく、勢いよく一直線に大地へ還った。
あまりにも激しく吹き出したせいでお茶がちょっと霧状になっていたり、コント並にゲホゲホとむせてしまっている。
ここが縁側で目の前に人がいなくてよかった、や
せっかく冷たいお茶をいれてくれたまつりさんごめんなさい、など
思う事は多々あったが、私の頭の中を一番占めて思考は
「かがみはいつの間にこんなアホの子になったんだ」と言う驚きだった。

「なにやってんのよ、勿体無い」

まだ咳き込んでる私にかがみが、ほれ、とティッシュを渡してくれるのはありがたいけど、こうなった原因はあなたのせいです。
しかも、吹いてしまって勿体無いという意味だと思っていたのに横から小さく聞こえた「こっちに吹いてくれればよかったのに」と言う恐ろしい言葉のおかげで冷茶の喉越し以上に体が冷えた。
口から垂れた分はかがみから受け取ったテイッシュで拭いて、ようやく一息。

「あー、やっと落ち着いた……ありがと。吹いたのはかがみのせいだけど」
「なんでよ、当然の疑問でしょ?」
「いや、疑問に思ってもこんな夏の爽やかな縁側でお茶飲んでノンビリしてる時に聞く質問じゃなかったよね、さっきの」
「じゃあ冬のじっとりした布団の中でいちゃついてる時に聞くべきだった?」
「そーゆー事じゃなくて……ああもう、いいや」

縁側に座ったまま、口元を拭いて丸めたティッシュを、腰を捻って斜め後ろのゴミ箱へシュート。
それで話を終えたかったのに、隣のかがみはズイッと距離を詰めてきて。
かがみが飲んでいる、まだ氷とお茶が入ったままのヒヤリとしたコップを、ショーパン姿のために露わになっている私の太ももの上に当てながら。

「で、ムラムラした時ってどうしてるの?」

またしても最低な質問を投げつけてきた。
今はお茶を飲んでなかったし、何より予想はしてたから吹き出さずにすんだ。
代わりに深いため息はついたけど、かがみはそれを気にもしないらしい。
日差しでいつもよりは少しばかり敏感になっている私の太ももの上に乗せられた冷たいコップを持つかがみの手首を、抗議と呆れ、それと冷たさに少しビクッとしてしまった羞恥を誤魔化すためにまあまあ強めに握り締める。

「痛い痛い。割と本気で痛い」
「痛くしてるからね」
「なんでよ、一般的な疑問じゃない」
「男子の猥談のノリじゃないんだからさぁ……一応私達付き合ってるんだよ? 恋人にそれ聞く?」
「だって、こなたから誘ってくる事ないから、どうやって処理してるのかとか、そもそもムラムラする事あるのかと不安になって……」

かがみが空いている方の手で私の手を手首から引き離すと、コップを縁側に置いて、コップを持っていたせいで私の手よりも冷たい手の平で手の甲を包んでくる。
手馴れたもので、私の指の間に指の腹を差し込んで水掻き部分をグニグニとマッサージしてきて、私の目を不安げに見つめてくるかがみの姿は、汗でうなじに張り付いた長髪も相まって非常にドキッとするものだとは認めよう。
でも質問内容は最低である。
男同士でもオカズ内容とか、どう処理してるかって話すもんなのかな。
今の私には理解できない。

「えっとね、とりあえず言いたいのは、私から誘う事がないのはかがみのせいもあると思うよ」
「どうしてよ」
「私が誘おうと思う前にかがみが誘うからだよ。かがみの堪え性のなさが問題」
「じゃあ私がしばらく禁欲したらこなたから誘ってくれる?」

暑さで茹だったように僅かに揺れる瞳で小首を傾げ、私の手をクルッと返して手の平を合わせて恋人繋ぎをしてくる。
でも質問内容は本当に残念。
なのに手を振り払わずに私も握り返してしまうぐらいには私も残念。

「……誘わない」
「えー」

グニグニ、抗議なのか手を握られる。
暑いのに振り払おうとは思えないあたり、脳みそも暑さにやられているらしい。
水掻き部分は性感帯の一部らしいけど、反論はしない。

「ムラムラしてても?」

かがみの変態質問から逃げられない。
もう観念して、私もかがみの手をグニグニしつつ、逆方向を向いて答えた。

「普通にお腹いっぱいご飯食べれば治る……よ?」
「言えよ! 誘えよ!」

握ってない方のかがみの手が、私の頬を親指と他四本の指で摘むように掴み、蛇口を捻るように無理やり首の向きをかがみの方へと向かせる。
顎をクイッとだとか、そんなのをして欲しいとは思わないけど、恥ずかしい質問に答えたのに人をアッチョンブリケ状態にして振り向かせるのってどうなの。

「一般的には寝るか食うかしたら性欲は落ち着くとか言うじゃん! 実際私もそうだったよ!」
「望んだ欲求を満たせばいいじゃない! 何のために私がいるのよ!」
「ヴェー!」

少なくともムラムラした時にどうにかして欲しいから付き合ってるんじゃないやい、と叫ぼうとしたら強く頬を掴まれ奇声が溢れた。
そのせいで、数秒の間の後にどちらともなく笑い出して手と手、頬と手が離れる。
まったく、何で私達は柊家に二人だけだからってこんなアホな話を縁側でやってしまったんだ。
しかも大声で。ここ、塀があるとは言え外だよ。
わざわざ覗いてくるような輩はいないだろうけども。

「かがみさぁ、年々バカになってない?」
「こなたは年々恥じらいが増えてない?」
「いい事じゃんか、マンネリ防止にもなるし」
「それもそうね」

適当に答えたのに割とマジで頷かれて、ダメだ、本当にバカになってしまってると「オヨヨ」と泣き真似をした。
恋って怖いね。人をここまで変えるんだね。
……中学時代なら、こんなバカ話をこんな楽しく笑いながら出来なかった。
そう、ちゃんと認識するぐらいには私も恐ろしい病にはかかってしまっているわけで。

「ねぇ、かがみ」
「ん?」
「……今度、気が向いたら私から誘うよ」

病の処方箋にもならないし、寧ろ促進剤な気もするけど、毒も薬もそう変わらない。
暑さで頭が茹だったんだと理性に言い訳して、私は少し片方のお尻を浮かせ、さっきまでかがみの手をグニグニしていた方の手をかがみの太ももに乗せて寄りかかりながら、かがみの唇にそっと自分のそれを重ねた。
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