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気ままに【らき☆すた】【けいおん!】【GA 芸術科アートデザインクラス】の自作小説を書いてます。同人的要素、百合的要素を含みます。苦手な方、嫌悪感を抱く方は見ないことをお勧めします。この中にある小説のいくつかは らき☆すたエロパロスレ または らき☆すた つかさ×こなたに萌えるスレに投下した作品です。
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らき☆すた小説301
『かがみ様の言う通り』
かがみ→←こなた

付き合ってないし友達感情のつもりなんですよ
どうしてだかヤンデレっぽいけど









目覚まし時計の電池が切れていたから遅刻してしまった日、あんたは夜遅くまでゲームをするから遅刻するんだ、と、かがみが私に言った。
翌日、私は夜遅くまでゲームをして遅刻をした。
「あんたねぇ」とジト目で私を見下ろしたかがみは、定期的にモーニングコールをしてくるようになった。
だがら、この頃私は遅刻していない。

あんまりにも暑かった日、人が居たけど見られないだろうとスカートの裾を持ってパタパタと下半身に風を送っていたら、ちょっとは慎みを持って行動しろ、と、かがみが私の手首を掴んで動きを止めてきた。
後日、人が居ない時に同じ事をした。
そしたら前みたいに「あんたねぇ」とため息を吐きながらかがみは私の動きを止めるために手を繋いできた。
だから、この頃私達はよく手を繋いでいる。

本当に分からないところがあったから宿題の一部を空白にして、かがみに宿題を教えてほしいと頼んだら、私に頼めば回答を教えてもらえると思ってないか? と、かがみが苦笑して、私の頭をポンポンしつつ言った。
別の日、宿題には手を付けないまま、かがみに宿題を教えてほしいと頼んだ。
やっぱり前みたいに「あんたねぇ」と呟いて、なのにちょっと得意げにかがみは私の頭を撫でてきた。
だから、この頃私達はよく部屋で二人きりだ。





「あの、みなさんは、セルフイメージと言うのをご存知ですか?」

今日は私とかがみだけじゃなく、つかさとみゆきさんもかがみの部屋で勉強会だ。
二人はいつも、つかさの部屋かみゆきさんの家で勉強しているらしいけど、今日の昼休みに4人で昼食中に突然みゆきさんが「今日は一緒に勉強しましょう」と提案してきたからだ。
今日も私は宿題を教えて貰おうとかがみにお願いし、いつものようにかがみは私の額を人差し指で小突いて、大学行って私がいなくなったらどうするんだ? と小言をぶつけられた時にいきなりみゆきさんから4人での勉強会を提案されたから、正直びっくりした。
このままじゃ卒業も危うい、とかみゆきさんに思われたのなら悲しいものがある。
だけど、特に断る理由もないから、この様な学校と変わりない勉強会が開始した。
と思っていたら、唐突にみゆきさんのセリフだ。
つかさなんて目が点になって隣のみゆきさんを見つめてる。
いや、目が点だったのは数十分前に数学を始めてからずっとだったかも知れない。

「えっと……自分自身に対する想像って事?」

つかさは持っていたシャーペンのノックする部分をアゴにちょんっと付け首を傾げた。
頭のリボンも自信なさげにヘニャンと揺れる。
みゆきさんはそんなつかさに微笑んで「まぁ、そういう感じです。しかし」と続けた。

「その自分自身に対する想像を一番印象付けるのは、自分ではなく他人です」

そう言って、なぜか少し鋭い目付きで向かいにいるかがみを見据えた。
と、思ったら隣の私も横目でチラッと見てきて、よく分からないまま私はノートにグリグリと小さなミノムシを沢山落書きする。
かがみはかがみで意味が分かってないように……でも、少し眉を顰めて私を一瞥した。
さっきまで綺麗な筆記体で英文を記していたかがみのシャーペンが、なぜか軋んで嫌な音を立てる。
驚くほど強く握り締めているようで、かがみはどうしたんだろうと心配した私に応えるように、短い芯がバキリと折れた。
クーラーの効きすぎだろうか、外との温度差が酷い。
目の前のその光景をもちろん分かっているだろうけど、まるで気にせずにみゆきさんが続ける。

「かがみさん。思い当たる節、ありますよね?」
「なんのことよ」
「泉さんに言っていること、ほぼ全てです」
「あ、あの、みゆきさん?」

どうやら、このいきなり始まったみゆきさんのかがみへの尋問は私が議題のようで。
なのに私は何のことだかさっぱりで。
思わずシャーペンを持ったまま、小さく挙手してみゆきさんを遮った。

「私が言われたことって、いったい何? 確かによくかがみにはしっかりしろとか言われてるけど、それは私がついかがみに頼っちゃってるからであって、かがみが悪いわけじゃ」
「ではなぜ、泉さんはかがみさんを頼るのですか?」
「え?」

質問の意図が分からずにみゆきさん、かがみ、そしてつかさを見回す。
あぁ、つかさがこの状況を飲み込めずにミッフィーみたいな顔してる。ちょっと和む。

「なぜって、そりゃ……友達で私より頭が良くて、なんか一回頼ったらそのままずっとこんな感じで……」
「ですが、クラスが違いますよ? 宿題を教えて貰う、と言う名目なら私で問題ないはずです」
「どぅええ!?」

左手で自分の胸に手を当て、ドヤッと言わんばかりに断言されるとその自信に笑うより前に変な声が出てひっくり返りそうになった。
そしたら膝をテーブルの裏で強打して、痛みで膝を押さえようとした時に、打った衝撃で私が烏龍茶を飲み終わった後のグラスがバランスを崩して今まさにテーブルから落ちようとしているのが視界に入り、色んな情報量にパニックになった私はグラスをキャッチしようとして失敗しテーブルで突き指、挙句氷が残っていたので微妙に冷たい水が太ももの上にビシャと広がる。
その間、一秒も満たない。
幸い太ももがクッションとなりグラスは割れずにすんだけど、かがみがすぐさまポケットからハンカチを取り出して「まったくあんたは漫画みたいに……」と太ももを拭いてくれた。
と思いきや、フローリングに転がったグラスを見つめ、私の太ももに手を置いたまま何かに気づいたように動きが止まる。

「こ、こなちゃん、膝大丈夫?」
「すみません、泉さん。冗談が過ぎました」
「た、だいじょーぶ。そして冗談って……みゆきさん?」

らしくないセリフのみゆきさんは、転がったグラスを拾ってテーブルに戻すと部屋のティッシュを取ると床に広がった小さな水溜りを拭いていく。
かがみ、いつまでも太ももに手を置いて『反省』状態で止まってないでよ。
トントンとかがみの肩を叩けば慌てて元の場所に戻って、今度は私の顔を見ようとしない。
そんなかがみの向かいにいるみゆきさんは、一つ咳払いをして話を進めた。

「私のせいで脱線してしまいましたが、セルフイメージと言うより、レッテルを貼ると言った方が分かりやすいかも知れませんね」

例えば、と、みゆきさんが人差し指を立てる。

「泉さんが遅刻をしたとします。理由は何でもいいです。ただの寝坊、朝ぼんやりしていた、自転車がパンクした……色々理由はあると思います。ただ、夜更かしをしたわけではないとしても、学校で『ゲームを遅くまでしていたから遅刻をしていた』というレッテルが貼られたらそれは一人歩きします」

それは、覚えがある。
だってかがみに言われたんだから。

「一人歩きした『それ』は、自分に対しても『それが私らしいんだ』と強くイメージさせます」

それも、覚えがある。
だって翌日、私はその通りの私になったんだから。
意図的かどうかなんて覚えてないけど。
いや、これだけじゃない。
暑い日にスカートをパタパタさせたのだって、最初は無意識だ。
寧ろ暑かったら大抵の女子はするだろう。
わざわざ私のスカートを覗き込む酔狂な人もいないだろうし。
でもかがみは目敏くそれを見つけて、私を注意して、またやろうとした私の手を握って諌めるようになって。
最初に宿題を教えてもらった時だって、ちゃんと自力でやったとこの方が多かったのに勝手に全部教えてもらおうとしてると思われて少しイラついたけど……
その翌日の、後日の、別日のかがみが「あんたねぇ」と呟いて。
かがみを頼った私に対して、すごく、とても嬉しそうに笑ったから。



かがみを頼らない私じゃなくて、かがみを頼る私に笑いかけたから。

『それ』が、かがみのイメージする『泉こなた』だろうから。




「もちろん、頼り頼られる人間関係は大事だと思います。しかし、本当は己で出来ることすら自分に頼らせようとするのは……」
「違うよ、みゆきさん」

押し黙って、俯いたままのかがみに変わって、さっきより大きく挙手する。
異議あり、だ。

「かがみは 頼りない私を助けてくれてる んだよ」

証言には証拠がないとダメなんだよ、みゆきさん。
でも、ここにはそんなものない。
あるのは人間心理とは何も関係ない数学の教科書と空のグラスたちだけ。

「だよね、かがみ」

泣きそうな瞳を携えたかがみは、顔をあげ私を見つめると、素早く目頭を押さえてすぐに笑った。
いつものように、あの嬉しそうな笑顔だ。
あの、かがみを頼る私に向ける笑顔だ。

「まったく、仕方ないわね」

太もも、まだ濡れてるんじゃないの? とかがみがまた身を乗り出してハンカチで濡れた場所を拭いてくる。
だから、かがみのツインテールが邪魔してよく見えなかったけど、みゆきさんの口元が「似た者同士なのですね」と動いた。気がした。
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