忍者ブログ
気ままに【らき☆すた】【けいおん!】【GA 芸術科アートデザインクラス】の自作小説を書いてます。同人的要素、百合的要素を含みます。苦手な方、嫌悪感を抱く方は見ないことをお勧めします。この中にある小説のいくつかは らき☆すたエロパロスレ または らき☆すた つかさ×こなたに萌えるスレに投下した作品です。
[517] [515] [513] [511] [509] [507] [505] [503] [501] [499] [498]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

らき☆すた小説226『みなみ1/2』
TSみなみ×こなた

リクエスト作品【TS物で男みなみ×こなた★】です
俺が羞恥心でいっぱいいっぱいだよ

おそらく結構甘いです
そしてわりと長いです





私が体の異変に気付いたのは、チェリーの散歩の途中で土砂降りの雨に遭遇した時。
傘も持っておらず、いきなり降り出した為に雨宿りもする暇がなく、
濡れて気持ちが悪い服を着替えようと早く家に帰りたくてリードを強く握って走りだした。

「――……っ?」

その瞬間、股にかなりの違和感を感じ、絶対に『何か』あると反射的に足を止めた。
私が走ると思ったから疾走しかけたチェリーのリードが突っ張る。
いつものチェリーより力が弱いように思えた。
こっちを向いたチェリーが不思議そうに私を見上げる。
まるで『どうしたの?』と聞かれているようだった。

「なんでもない」

……なんかおかしい。
私の声はこんなに低かっただろうか。
決して高くはないが、ここまで低くはなかった気がする。
雨の音で聞き間違えただけかもしれないが。

「チェリー」

名前を呼んで頭を撫でようとさたら、肩の辺りの服がクンっと引っ掛かった。
濡れて張り付いているから服が窮屈なのかと思っていたが、
どうもそれだけの理由じゃない気がする。
濡れっぱなしのチェリーがブルブルと体を振って水しぶきを飛ばした。
そうだ、早く帰らないと。私もチェリーも風邪引いてしまう。
だからその時の私は体に違和感を感じつつも、完全には気付かなかった。

家に帰って服を着替える時には気付かざるを得なくて、
自分の部屋で裸で転ぶと言うかなりマヌケな驚き方をした。
……本当は最初からうっすらと気付いていたけど、
流石に道端で股を確認する訳にはいかないからしなかっただけ。
胸は……言いたくないし認めたくもないけど、あまり変わってなかった気がした。
お母さんが買い物に出かけていてよかった。
裸で転んだりうろたえたりしている所は正直見られたくない。


まぁ、つまり、いきなり私は水を浴びると『男』になる体質になったらしい。
そんなバカなとは思うが、思ったところで股のものは消えないし、胸も膨らまない。
つい最近、こなた先輩の部屋で読ませてもらった漫画の設定を思い出し、
ものは試しでお風呂に入ったらちゃんと『女』に戻ったので安心したが……
根本的な解決にはなっていない。
また水を浴びたら男になってしまったし、もう一度お湯を浴びて女に戻って
ずぶ濡れで立ち尽くしてみても、この体質は戻りそうになかった。
だから私は慌てて『こんな非常事態』の対処法を知っていそうで、
なおかつ相談したいと思える人に電話をした。

「――こなた先輩、相談があります」

 


そして大体一時間弱でこなた先輩は来てくれた。
あの雨は通り雨だったのか今は降っておらず、先輩は全く濡れていない。
家でのんびりとしている真っ最中だったのか先輩の服はかなりラフで
袖にラインのある無地の白いTシャツとショートパンツだった。
私は『女』の状態だが大き目の服を着て先輩を迎えると、
手っ取り早く異変を伝える為に風呂場へと連れて行く。
混乱しているようだけど手を振り払ったりせず、大人しくついてきてくれた。

「ど、どうしたのみなみちゃん。相談があるって言ってたけど」
「ええ。困ってます」
「電話越しでもそれはよく分かったから急いで来たんだけど……なぜお風呂場?」

私は先に先輩を浴室に案内すると奥へ進ませ、左手に水を入れておいた手桶を持ち、
椅子に座って右手で先輩の腕を掴んで自分の胸に押し付けた。
こんな事をしなくても服を脱げば済む話だが、それはちょっと恥ずかしすぎる。

「み、みなみちゃんっ!?」
「……今、私の胸ありますか?」
「はっ!? え、まぁ、あるよ……?」

あると言われた事と、確かめようとしたのか少し揉まれた為に慌てて水を頭からかぶった。
さっき風呂に入って着替えた服がまた濡れて肌に張り付く。
いきなりの私の行動に先輩は「ちょっ!」と、中途半端な叫びをあげた。
髪が張り付いてしまうので手桶を置いて顔についた水を払って先輩を見下ろす。
右手では先輩の手を自分の胸に押し付けたまま。

「あ……あれ?」

先輩が指に力を込めても、さっきのような妙なくすぐったさはない。
事情を飲み込めていない先輩は首を傾げながら私の頭から首、肩幅をポンポンと叩いた。
じっと見ていても分からないぐらいの変化なのだろうか。
だとしたら私は余程普段から中性的なんだなと、変に納得した。

「みなみちゃん、いつの間に中国の呪泉郷に行ったの?」
「行ってないですし、溺れてもないです。気が付いたらこんな体質に」
「ほわぁー」

感心しているのか分からない奇妙なため息をつき、
先輩は今度は手桶にお湯を溜めて私に頭からかぶせてきた。
ほんのちょっとだけ視点が低くなる。
これが本来の視点なのに連続で性別が変わったりすると何が何だか分からなくなってきた。

「なんか不思議だねー、どんな感じ? どんな感じ?」
「そうです、ねっ……痛みはないのですが……一瞬内臓が浮くような感じが、します」
「ジェットコースターとか乗って、天辺から落ちる時みたいな?」
「あれよりも一瞬、ですがっ……あの」

途中途中で私の声が途切れるのは、
面白がっている先輩からお湯と水を交互にかけられて何度も性別が反転しているからだ。
服は完全びしょ濡れで、別にそれはいいけれどもわざわざ手桶でお湯を溜めているのが
非常にめんどくさそうで。

「シャワー使っていいですよ」

顔を滴るお湯を手で払う。最後にかけられたのがお湯だから体温が下がってはいないが
早い所服を着替えたい。いっそ先輩と一緒にお風呂に入ってしまおうか。
先輩が楽しそうだからいいけれど、なんと言うかもっと驚くべき事態じゃないでしょうか?

「シャワーを使うのって、こっちに回せばいいのかな?」
「そうです。あ、でもいきなり回したら」

シャワーは普通壁にかけているもので。
しかも私だけではなく先輩もシャワーが掛かる位置にいて。
出てくる水の温度はなぜか冷水になっていて。
先輩がシャワーの方に蛇口を捻れば、当然。

「だわあわっわわ!! つ、つめたっ!!!」

私の目の前にいるしゃがみこんだ先輩にも、思いっきり水が掛かる訳で。
冷たさに驚いて先輩が蛇口から手を離した為に私が蛇口を閉じようと手を伸ばす。
全開になっていたからかなりの勢いで出てきた水は、元々から完全に濡れていた私と
足元しか濡れていなかった先輩の服も完全に濡らしていた。

「あービックリした。冷たかったぁ……」
「いや、こっちのセリフです……先輩、タオル貸しますから一回暖まった方が……」

さっき自分が入ったからお風呂は沸いている。
服は私のを貸せばいいとして、このままでは風邪を引く可能性もあるからと
先輩を見下ろして、蛇口を捻るために手を伸ばした際に
ほとんど先輩と密着するほどくっ付いていた事に今更気づいた。
お互い蛇口と鏡がある方向を向いて、私は先輩の真後ろから半ば逃げ口を塞ぐようにして、
先輩も私も膝立ちで、立ち上がって動き出そうとするには絶対にタイムラグが生じる格好。

「そーする。うへぇ、寒いし服が張り付いて気持ち悪いし……」

自分の前髪から落ちた水滴が、先輩の肩に当たる。
先輩も頭から水をかぶった為に常に立っている一本の髪の毛も重そうに垂れていて、
何よりの問題は先輩の着ている服が白い無地のTシャツだった事。
流石に下着を着けていないという事はなかったけれど……

「あ、あの、先輩……」
「なに?」

服、張り付いて透けてます。
私は水をかぶって男になっても、先輩はそんな特殊体質にはなっていないんですよ?
普通に女の状態で、そんな無防備でいないでください。早くタオル巻いてください。

「……どうしたの?」

その言葉が、言えなかった。
言いたくなかったと言うか、教えるのが勿体無かったと言うか、
思わずじっと見てしまっていたと言うか……きっと全部が理由で。
行き場の無かった手と、蛇口を捻っていた手が勝手に先輩を抱き締めていた。
肌と肌を重ねる事は何度かあったけど、間にこんな濡れた服を挟んだのは初めてだ。
無性にもどかしい気分になる。冷たいのか暖かいのかも微妙だ。

「みっ、みなみちゃん?」
「手っ取り早く温まりましょう」
「な、ななっ……だから、お風呂入ればいいじゃん、それって!!」

さすがこなた先輩。
今の私のセリフで何がしたいか理解したらしい。
その手のゲームをしてるとこんなセリフがよく出てくるのだろうか。
もしくは、いきなり抱き締めるという私の行動で理解したのかもしれない。

「温まった後で一緒にお風呂に入れば問題ありません」
「いやいやいや、ありまくりだよ色々遠回りっ」

風呂場は叫ぶと声がよく響くなと、先輩の抵抗を聞きながらも
左手で先輩の左頬を押して無理やりこっちを向かせて唇を塞いだ。
肩越しのキスは首が痛くなりそうだと思うけれど、
私の方もなるべく先輩の首に負担がかからないように先輩を引き寄せる。
引き寄せながらも上体は前に傾けていたために先輩は目の前の鏡に両手をついた。
湿った鏡の上を先輩の指が滑り、ギュウッと高い音を浴室に響かせる。

「ふっ、は、ぁ……みなみ、ちゃん」

軽く唇を舌でなぞっただけなのに、水をかぶったせいで少し冷えた頬には
とても熱く感じられる吐息が当てられた。
ゾクっと背中を何かが駆け上がる。少し、眩暈がした。
立ち眩みに近いそれは、きっと血が下へ落ちる感覚なのかもしれない。
今の私の体は男なのだから、血液が集中する場所も……当然ある。
濡れた髪を耳にかけて露になった耳に噛み付くと、鏡で体重を支えている先輩の手が
握り締められて微かに震え、その動作ですらとても愛しく思えた。
小さな反応一つ一つが可愛くて仕方ない。
普段、おそらくR指定系のゲームの事をパトリシアさんや田村さんとかと話しているけれど
それを話している時と、実際に私にされている時とでは全然違う。
ギャップと言ってしまっていいのかは分からないけれど、
幼く見えて普段かがみ先輩を好き勝手からかっているこなた先輩の蕩けた表情は
私の中の理性と呼ばれるものを消すには充分すぎる威力があった。

「先輩、いいですか……?」
「い、いいですかって、な、なにがっ」

分かっているはずなのに言わせようとするのは時間稼ぎなのだろうか。
それとも言ってほしいのか、それ以外に言葉が見つからないのか。
だから私は、ちょっとした恥は捨てて今現在の願いを言った。
きっといきなりこんな風に特殊な体質になってしまったのも
心のどこかに願望があったからかもしれない。

「こなた先輩、抱いてもいいですか」

普段の中々本音が言えない自分なら照れて言えなかっただろう言葉は、
いつもの自分の声よりも低く紡がれて浴室に響いた。
先輩の顔がこれ以上ないほど真っ赤に染まる。人間そこまで真っ赤になれるんですね。
トマト状態で硬直した先輩の頬に軽くキスをすると小さな驚きの声が聞こえた。
でも……抱き締めている手を振り払わないという事は、都合よく解釈していいですか?

「……どうせ抵抗したって無駄だもん。いつもそうじゃん」
「それは、先輩が許してくれるからです」

膝立ち状態からちゃんと座り、先輩の体もこっちを向かせると
抵抗を諦めたのか先輩は大人しく私の目の前に座った。
ただ視線は思いっきり外されているけれど、
受け入れていないわけではなく照れているだけのようなので、私は充分だ。
濡れている長髪を撫でると、指に引っかかる事はなかったが
いつもの様に指の間を滑る感覚ではなく多少重たい。
まだ視線を合わせてくれない先輩に子供っぽさを感じつつ抱き寄せて頭を撫でる。
濡れた服が体温を奪っているのかさっきよりも肌が冷たく感じた。
唇に吸い付いて背中に張り付いている服を剥がすと、頭を撫でていない右手を
服の中に忍び込ませて背骨を上から下へ爪でなぞった。

「ふ、ぁっ」

それと同時に先輩の背筋が伸びる。私のずぶ濡れの上着のわき腹辺りを掴んできた。
首筋を味わっていた舌を鎖骨まで下ろし、背骨を何往復かさせた手でわき腹を撫でた後に
重たい服を捲り上げていく。中々片手で捲りにくくい。
先輩の頭を撫でていた手も下へと移動させ頬からうなじへと滑らせる。
明確な嬌声ではなく、所々で私の耳元に熱い吐息を当てる先輩の口に自分の口を数秒重ねた。
何とか捲り上げる事が出来たTシャツは
背中の方から引っ張ると胸の上で肌に張り付いて止める事が出来て、
その点は濡れてる方がやりやすいのかも知れないと思ったけど、
脱がしにくさを考えると濡れてない方がいいかもしれない。
ワンポイントがついているスポーツブラの上から触れても
水をかぶったからか目立っている胸の先端を感じる事が出来た。

「っん……は、ぅっ」

服を掴んでいた先輩の手の力が強くなり、わき腹に服越しの先輩の爪が当たる。
余程耐えているのか手と肩が震えているのが触れている私にはすぐに分かった。

「こなた先輩」

なるべく怯えさせないように、意識して『女』の時に近い声を出そうとしてみたが
声帯のどこがどう変わっているのかもよく分からないのであまり意味がない気がする。

「みなみ、ちゃん……」

でも伝わったのか、先輩がどこか照れくさそうに笑った。
今の私の姿にちゃんづけもおかしい気がしないでもないけど、
いきなり君付けで呼ばれるのは自分が呼ばれている気がしなくなりそうだし、
呼ばれ方よりも自分が呼ばれたと言う事実が嬉しくて額を合わせた後に先輩の唇を舐める。
先輩の方から微かに口を開けてくれてチョンチョンと舌先が触れた。
ほら、そうやって私の行動を許してくれてるじゃないですか。
抵抗と言う抵抗をしないじゃないですか。
スポーツブラも捲り上げてTシャツと同じ位置で止めると、
キスしたまま右手で先輩の(女の時の)私よりもある胸を弄る。
暖かい胸が、濡れているために手の平に吸い付くように感じた。
胸全体と先端を堪能する度に絡まっている先輩の舌も動いて、
それを逃がさないように左手で先輩の後頭部を自分の方へ引き寄せる。
何度か先輩の喉が動いて、私の服を掴んでいた手の力が徐々に抜けていき、
そろそろ呼吸が苦しいだろうと私の頭もクラクラしてきたところで唇を離した。
一緒に湿った空気を吸い込み、先輩は俯いて私の鎖骨辺りに額を当てて体重を預ける。
少し休憩。私も色々と限界がきている気がした。
水をかぶったと言うのに頭や体の奥が熱い。
寒くはなくなったが相変わらず張り付いている服が気持ち悪くて、
とりあえず完全に脱ぐタイミングがなくなる前に脱いでおこうと上着を脱いで
浴室のタイルの上、先輩の後ろに敷いた。
敷きながらも今更意識した下半身の変化にちょっと驚いたけれど
先輩は興味なのかそこばかりじっと見つめている。

「せ、先輩?」
「あっ、いや……それ……く、苦しくない?」

怯えながら先輩がズボンの中で実際苦しいソレを指差す。
正直、チェリーの散歩から帰ってきた時に見たソレの大きさとは結構違って
自分でも驚いた。と同時に引いた。自分の体の変化なのに。
本来の自分にはないのでそんな印象を持っても当然だろうけど。
このまま見られっぱなしも恥ずかしいし、何より圧迫されて痛いので
金具を外してチャックを下ろす。
こう言う状況なのに下着が女物なのが変な感じがした。
余計に圧迫感を感じている理由の一つだろう。
とても脱ぎにくかった。物理的にも、心理的にも。
先輩、凝視しすぎです。
無理やりズボンと下着を下ろせば、水をかぶったからなのか濡れているソレの先端が
ちょうど臍の辺りに当たって震えた。
今までの人生でなかった感覚が脳まで走ったせいで背中が粟立つ。

「うわ……生で見ると、グロい……かなぁ」

先輩、手の平で大きさ測るの止めてください。
微かに指先が触れるだけでも、感覚や視覚的に色々とまずいです。
そもそもこれ……入るんだろうか。先輩小さいのに。

「大丈夫ですか……?」
「あ、うん……生々しいジョイスティックだと思えば……」

入るかどうかを聞いたつもりでも、先輩はコレが怖くないかという意味にとったらしい。
確かに棒と言えば棒だけど、ちょっと嫌な予感がする比喩でもある。
直訳すれば『楽しむための棒』という意味だろうか。とても卑猥な響きだ。
そんな、日常的とは言えない考えばかりが頭を巡っていたから。

「下、右斜め下、右+Pとか」
「――っ!!!???」

いきなり遠慮なく、先輩曰く『ジョイスティック』を握り締められ、
あまつさえゲームのコマンドのような事を言いつつ
その通りに動かされて、声も出せずに膝がビクンと跳ねた。
呼吸も止まり、先輩の肩を掴んで無言で今の行動を咎める。
まだ捲り上げた上着と下着は胸の上でくっついたままなので丸見えだし、
先輩の手はソレから離れていないので気分と感覚的に危ない方向へ流れていきそうになる。

「せっ……せんぱ……それは、色々と、ダメです……っ……」

額と耳の後ろを汗が伝う。脂汗だろうか。
だけど今は訴えが先だ。

「い、痛かった……?」

先輩が心配そうに私を見上げる。悪気は一切無かったのだろう。
ここで痛みを主張するのもどうかと思い数度深呼吸して落ち着かせる。
そしたら痛みも治まるし冷静に――

「みなみちゃん……?」

先輩の現在の状況、半裸。服は濡れてる。小さな手は痛みの発信源を握ったまま。
上目遣いの心配する瞳。学校で呼ばれるよりも微かな、囁くような名前の呼び方。

――冷静になれるはずがなかった。

肩を掴んでいる手に力を込めると痛かったのか声を漏らしたが、
私にはそれを気にする余裕がなかった。
片手は後頭部に回し、頭を打たないように気をつけながら先輩を
さっき私が脱いだシャツの上に押し倒す。
途中で先輩の手がソレから離れて、その微妙な力加減の変化ですら腰にきた。
まだ触ってて欲しかったのに。いきなり下に倒されるのはもう勘弁願うけど。
数分ぶりのキスをする為に押し倒した先輩の上に乗る。
シャツを敷いたとは言えタイルの上は冷たいだろう。先輩の髪が間に挟まっていても。
でもお湯を出してしまえば……私もかぶってしまう可能性がありそうだ。
やっぱり一緒に温まるのが一番だと思う。

「先輩、楽にしてください」

緊張のせいか強張っている先輩の体を抱き締めて、掠めるだけのキスをした。
正直自分勝手な言い分だ。もし私と先輩の立場が逆ならば
とてもじゃないけど楽になんて出来ない。
緊張するのに、今この状況の私はその台詞を言って
頭を撫でたりの行動しか出来ない私は自分本位で、強欲だ。
直接的な性感帯ではない首や、袖を捲り上げて肩にも唇を寄せて味わう。
水を浴びたはずの先輩の肌は温まっていて、私と同じぐらいの体温だった。
私のお願いに頷いたのか、それともくすぐったさから身を捩っただけなのかは
定かじゃないが、頷いたように見えたので濡れたショートパンツに手をかける。
水をかなり吸っており、生地が生地だけにTシャツよりも重そうに見えた。
案の定脱がしづらい。
両手で脱がそうと奮闘したら先輩は私の首に手を回して腰を浮かせてくれた。
僅かにショートパンツをずらした後、下着のゴム紐も指に引っ掛けて一緒に引き下ろす。
濡れているのはシャワーの水だけが原因ではないはずだ。
もし先輩の着ている服がスカートだったなら脱がすのも楽だっただろうが、
先輩は私服でスカートをあまり着ない。今度お願いしてみよう。
今はそれより目の前の先輩だ。
Tシャツの様に中途半端に脱がすと言う事は行為の邪魔になるので
足からショートパンツを抜くと手を離す。
ベチャ、と服が落ちた擬音とは思えない音を立てたが音の発信元は見ちゃいない。
キスしている最中は他の所に視線を投げる余裕もないし、そうするつもりもないから。
ベトベトと、おそらくどう贔屓目に見ても綺麗とは言えない、
恥も外聞も捨ててただ一心不乱に先輩を求める。
ところどころでお互い息を吸い、
そして私が膝や足の付け根を撫でる度に先輩の舌が反応した。
舌自体に意識があるようにひたすら絡まり合わせる。舌が痺れても関係ない。
太股の内側を揉むように動かしていた手を上へ移動させ、
了解も取らずに人差し指で入り口に触れた。
指先が温かい粘着質の液体に包まれる。口内を弄っていた舌がほんの少し噛まれ、
入り口に触れた手が足に挟まれた。
待ったを訴えたのかもしれないその行動も、誘っているようにしか今の私には取れない。

「せんぱい、だいじょうぶです」

思ったより上手く喋れなかった。長時間キスしすぎたのが理由だろう。
最早どちらの物か分からない唾液を飲み込む。

「ん、ぅ……んっぁ」

目を瞑った先輩が確かにコクコクと頷いたから、指に力を入れて奥へと忍び込ませた。
濡れていて、指一本だけなのにこれだけ圧迫感を感じるのなら
下半身の(さっきより大きくなっているような気がする)物体は本当に入るのか。
体格差もあるから、先輩が壊れてしまわないかと心配になった。

「はっ……ふ、ぁ……んく、ぁ、あっ」

心配になっても止まるという選択肢が出てこない私は指を曲げたりして内側を広げる。
キスしたいが先輩の声も聞きたいので、耳元で先輩の名前を呼び続けた。
浴室と言うのは普通の部屋よりも声が響くから
先輩もいつもより感じているような気がする。
本当にそうなのかもしれない。本当の意味で抱く前なんだから。
首に回されたままの手が握り締められ、襟足部分の髪が掴まれた。
もう片方の手は肩甲骨辺りに爪を立ててくる。
あぁ、先輩も余裕が無いんだなと嬉しくなり、
頬にキスした後に指を引き抜いて人差し指と中指を揃えると、
さっきよりは受け入れやすくなったと思う先輩の中に再び差し込んだ。
指だけではなく手の平にも液体が溢れ、動かすたびに内側と入り口周りでも音がする。
中に入れた指は内壁に爪を立てたりはせず、
臍の方へ曲げて壁を押すようにして円運動させた。
先輩の体の仰け反りが強くなり、指も強く圧迫されて、
指から伝わる温かさと締まりだけで意識がどこかへ飛びそうになる。
荒くなっている呼吸を抑えて指を引き抜くと透明な糸が伸びた。
その液体で濡れた手で痛いぐらいに張り詰めたモノを握る。
モノ自体から溢れた液体と混じって、上下に一回動かすとグチュリと音を立てた。
潤いを湛えた先輩の切なげな視線がこれ以上ないほど欲情をそそる。
恐怖か懇願か、先輩の足が何度か私の足に触れて誘うように絡まった。
もう大丈夫ですか? と、無粋な事も聞けないぐらいに
私にあるのは先輩に対する感情と欲だけで。

「好きです……こなた先輩」

先輩の足の間に体を割り込ませ、左手で先輩の右足を抱えた。
右手は先輩の後頭部、首に回してタイルで頭を打ったりしないようにする。
しかしその後で、入れる時は位置合わせに手間取ってしまうものなんだなと初めて知った。
何度か滑ってその度に果てそうな気がしつつ、
何とか腰に力が入りそうな位置を見つけて先輩に視線で合図する。

「……私も、好きだよ。みなみちゃん」

今まで舌足らずになっていたのに、この言葉だけははっきりと発せられ、それが返事。
痛くないようにと思っていたけれどゆっくり進める事は出来なかった。
浴室のタイルは想像以上に滑ってしまうし、何より先端を少し埋めただけで
痛みの声を漏らした先輩が見ていられなくて、
ならば一気にしたほうが痛みが長引かずに済むんじゃないだろうかと
先輩の後頭部に回した手と右足を抱えた手を引き寄せる。
少しでも痛みを無くせたらと、逆効果かもしれないが強く抱き締めた。

「っひ、ぐ――!!」

悲痛な声の後、歯を噛み締めて声を殺したのかガチリと歯が鳴る音。
首と背中に立てられた爪は震えており、中の締め付けや体を挟む足の力の強さでも
必死に我慢してくれている事が伝わった。
濡れている事は事前に分かっていたし、今現在も分かる。
だけど狭さは予想以上で隙間がないぐらいに締め付けられており
一気に奥まで貫いて先端に何かが当たった状態から抜く事も出来ない。
ぬめっている肉が、今までなかった体の部分を咥え込んでいる感覚は
痛みもあるし苦しいぐらいの、多分、言ってしまえば……快楽、だと思う。
先輩が浅く早い呼吸をする度に微かに締め付けの力が変わる。

「こなた、せんぱい……」
「だ、だいじょぶ……っ」

ちょっとだけ体を離して先輩の表情を窺っても、決して大丈夫には見えない。
目尻から流れた水滴は涙だろうし、閉じられた瞳や苦しげに呼吸する姿を見ると
とてもじゃないが動き出す事は不可能だった。
それに、動かずこうやって繋がっているだけでも長く持ちそうがない。
だから無理に動いたりしようとは思わなかった。

「無理しないでください……」

抱えていた右足をそっと下ろし、先輩の頭と頬を撫でる。
少しは痛みが薄れればいい。安心させるように出来るだけ笑顔を作った。

「……男になって、も……笑顔は一緒だね」

先輩がしがみ付いている手に力を入れて、一瞬だけ自分からキスをしてくれた。
ただでさえ理性がこれでもフル活動しているのに、
残り少ない理性を完全に崩すつもりなのか。
ドクンと心音が頭の中に響いたその瞬間。

「ただいまー」

遠く玄関の方から聞こえた、お母さんの声。
……そう言えば、買い物に行ってたんだった。
買い物に行って一体どれぐらい時間が経ったのかは分からないが
帰ってきてもおかしくはない時間のはずだけど、この状態で「おかえり」と言えずに
私も先輩も無言になる。無言と言うより、ほとんど絶句だ。
先輩は驚いて体に力を入れたのか、
モノがギュウっと一瞬強い力で締め付けられ、私は息を飲んで声を殺した。
浴室のドアは曇りガラスなので多少透けてしまう。
それでも何とか隠れなければと言う意識が働き、少し離していた体を密着させた。
中が擦れて私も先輩も小さく声を漏らす。
先輩は声を抑えるために私の背中と首に回していた手を解いて、指を噛みだした。
またしてもドクンと心音が体中に響く。

「みなみ、いないの?」

この場所じゃなくても、同じ屋根の下にお母さんがいるのに
先輩の姿を見ると気持ちが止まらない。
体の間に手を滑り込ませて、ずっと見えていた胸に触れて
中心に肉を集めるように動かした。
指を噛んだまま先輩が抗議の視線を送ってくる。
遠くではお母さんの私を探す声が聞こえた。
「お友達が来てるんじゃないの?」とも聞こえる。
玄関に先輩の靴があるから分かったのだろう。

「んぅっん、ふ……ぅ、う!?」

上を向いている胸の先端を人差し指で転がした後、周りを親指の腹で撫でる。
声を我慢するために噛んでいる指が痛そうで、代わりに噛める物をと
捲り上げっ放しだった先輩のTシャツを引っ張って先輩の口に当てた。
やっぱり指は痛かったのか先輩はあまり確かめもせずそれに噛み付くと
手は再び私の首と背中に回してくる。
別に意識したつもりはなかったけど、自分の服を噛んでいる先輩を見ると
まるで自分から胸を見せているように思えた。
バタンと大きな扉が閉まる音が鈍く聞こえ、お母さんの声が聞こえなくなる。
ゆかりさんの所へ行ったのかもしれないし、
それとも買い物だけ置きに帰ってきただけなのかも知れない。
どちらでもいい。

「……もう大丈夫ですよ」
「みなみちゃ、ん……っ……の、ばかっ……おばさん、いたのに……!」

多少ジト目の視線は受け流して誤魔化すためにキスをすると、
腰を動かしてもさっきのような痛みの声は聞こえずに色の付いた声が漏れていた。
大きさに慣れたのだろうか。
感覚の変化に先輩が視線を逸らしたが、この至近距離ならば視線を逸らした所で
どうやってもお互いが視界に入るから意味はない。

「バレてないですから……それに、こうできるのが嬉しくて」

自重なんて出来ないんですと言うと、私の台詞が取られたと先輩が呟いた。
先輩も、嬉しいと思ってくれているんですか?
感極まって思いっきり先輩を抱き締めた。
流石に痛かったようで謝った後にお互い顔を寄せてキスをし、頷きあう。
慣れたとしても膣の狭さが改善されたわけではなく、
ゆっくりと引き抜いて完全に抜ける前にストップし、
掻きだされた液体の量に一体どちらがどれだけの量を分泌してるのだろうかと思いながら
再び先輩の奥へと先端を押し付ける。
激しい動きじゃなくてもモノが度々内壁に引っかり擦れるだけで
心臓がこめかみに移動したかのような、
血液の流れが分かるほどに激情が溜まっていくのが分かった。
自分だけ気持ちよくなるのは嫌なので、先輩が声を出して体を震わす所へ
重点的に擦りつけたりと試行錯誤を繰り返す。

「は、ぁっ……んく、ぅっあ、ぁ……っ!!」

仰け反る先輩の体を抑えつつも首筋や頬にキスしたり、耳元で名前を呼んでみたり
何とかして先輩に対する想いを全部伝えようとするが何度言っても満足しない。
どれだけ言っても全部伝えられそうにないけど言わずにはいれなかった。
先輩も、嬌声の合間合間に私の名を呼んでくれている。

「みなっみ、ちゃ……ぅんっ……好き、だよ……っ!」

途中何度も裏返ったりしながら伝えてくれる言葉に、
込み上げてくる感情と何かを感じて。
生まれて初めての感覚だけど、きっとこれが限界の知らせだろうと察した時には
今日一番仰け反った先輩の一番奥、女性として大事な場所に我慢せず全て流し込んでいた。

 


ザアアと、土砂降りではなく心地よい感じの雨音が
換気の為に開けた浴室の窓から耳に入ってくる。
安らぐ音は1/fのゆらぎと言うが、あれはかなり土砂降りの際に発生するらしい。
だからこの雨音を聞いて安らいで幸せな気分になるのは、音が原因ではなく
つい今しがたの経験と同じ浴室の中で私の膝の上に座ってぼんやりしている先輩のおかげだ。

「……のぼせそう」
「お風呂で暖まる前にすでに温まってましたから」

先輩の軽い裏拳が額に当たった。
でも本当の事じゃないですか。
流石にすぐに湯船に浸かるわけにはいかなかったので、完全に服を脱いだ後
ぬるめの水で汗と白かったり透明だったりピンクだったりした液体を流した。
湯船に浸かると女に戻ったが、多分また水をかぶれば男になる気がする。

「先輩、今日は泊まっていきませんか?」
「え?」
「雨も降ってますし、先輩の服も乾かさないといけないですし」

私の服を貸してもいいですが、絶対にサイズは合わないので
それならいっそ泊まっていった方がいいですよと、ちょっと力説する。

「……そうだね、体力使ったし」
「……ですね」

今でも裸で先輩を抱きしめている事に代わりはないのに
さっきの事を思い出して若干の照れを自覚した。
あんなに理性が追いつかなくなる事もあるんだなと、先輩に会って初めて知った。

「ところでみなみちゃん。ここに泊まるとして、私パジャマどうすればいい?」

最初は泊まるつもりじゃなかったからだろうし、
泊まらせるつもりでもなかったので持ってきてないのは当然だ。

「……夏ですし、多分必要なくなると思いますよ」

私の中では確定した夜の想像を敏感に感じ取ったのか、また先輩の裏拳がやってきたので
片手で受け止めるとこっちを向いた先輩の額に唇を寄せる。
小さく唸った先輩が可愛くて思わず笑ってしまう。

「何で笑うのさー」
「とても幸せですから」

先輩はどうですか? と視線で尋ねる。
数秒無言の後に「みなみちゃんと同じだよ」と返されたが、
ちゃんと言葉にして欲しいという意味を込めて唇の数ミリ横に口付けた。
のぼせかけの先輩はそれだけの行為で真っ赤になり、
私が望む回答をギリギリ聞こえるぐらいに呟く。

今度は数ミリ横ではなく、元から薄く開けていた唇を重ね合わせた。

PR


忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2020/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索
カウンター