忍者ブログ
気ままに【らき☆すた】【けいおん!】【GA 芸術科アートデザインクラス】の自作小説を書いてます。同人的要素、百合的要素を含みます。苦手な方、嫌悪感を抱く方は見ないことをお勧めします。この中にある小説のいくつかは らき☆すたエロパロスレ または らき☆すた つかさ×こなたに萌えるスレに投下した作品です。
[493] [491] [489] [488] [487] [485] [483] [481] [479] [477] [475]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

らき☆すた小説215『ゆかりさんは見た』
みなみ×こなた

たまには先輩ぶろうとしたこなた(のつもり
めずらしくみなみが自重した







こなた先輩が私と携帯とを見比べてクスリと笑った。
字面だけ見るとバカにした笑いにも取れるけど、
どちらかと言えばついつい笑ってしまったような微かな微笑みで、
一体携帯の画面には何が表示されてるんだろうかと先輩に目で訴える。

「みゆきさんから貰ったんだけどさ、みなみちゃんって可愛いよね」

微かな笑みは満面の笑みに変わり、
私に寄りかかりながら先輩は携帯を裏返して私に画面を見せてくれた。
表示されているのは、私がチェリーのお腹を枕にして寝ている写真。

「……せ、先輩、どこでこれを?」

確かこれはこの前、ゆたかと田村さんが遊びに来た後に
廊下で寝ているチェリーを見てついとってしまった行動だ。
その時に家に来ていたゆかりさんから携帯で写真を撮られた事はもちろん覚えている。
だけど削除をお願いしたはずだ。

「みゆきさんから貰ったよ。なんか、お母さんから送られてきたんだって」

そう言えば、ゆかりさんが写真を消す前に色々と操作していたのを思い出した。
失礼ながら機械に弱いと認識していたから、
てっきり削除に手間取っているだけだと思っていたけど全然違ったらしい。

「みなみちゃんはチェリーが好きだよね、チェリーもみなみちゃんに懐いてるし」
「チェリーは先輩にも懐いてます」

今日だって先輩が来たらチェリーが飛びつきそうになっていた。必死で止めた。
チェリーはゆたかやこなた先輩、言ってしまえば『小さな子』が好きなんだろうか。
元々人懐っこいチェリーは、唯一田村さんだけには唸る。なぜかは分からない。
ペットは飼い主に似ると言うけれど、別に私は田村さんを嫌ってるわけじゃないのに。

「でね、この写真見て思ったんだけど」
「何ですか?」
「みなみちゃんは私を枕にした事ってないよね?」
「――は、い?」

ちゃんとした意味が分からずにマヌケな声になってしまった私を見つめ、
先輩は携帯を閉じてズボンのポケットに入れた。
そして咳払いを一つして「だから、枕だよ、枕」と指で肩を突いてくる。

「私はみなみちゃんの腕を枕にして寝た事あるけど、逆はないでしょ?」
「……ないですね」

頭の中に『泉先輩の腕を枕にして安らかに眠る自分』の映像が浮かんだ。
妙にシュールで、恥ずかしいと思うよりも笑える。
知らぬ間に私も田村さんに毒されてるのかもしれない。

「でもチェリーは枕にされた事あるわけだし、なんかずるい」
「ずるいって……そこまで枕にされる事って名誉ある事ではないと思いますが」
「そうだけど、たまには私だってカッコつけたいんだよ!
 余裕な笑みでみなみちゃんに腕枕とかしてみたいんだよ!!」

そして再び頭の中に『余裕な笑みの泉先輩の腕を枕にして恥ずかしがる自分』の映像が浮かんだ。
前回の想像よりもシュールさが増した。思わず口角が上がる。
先輩、そんな事言ってる時点で少なくとも『カッコいい』とは言えないです。
私はこなた先輩を『抱き枕』みたいにして寝てる事が多々あるけど、
それとはまた違うんだろうか。……きっと、優位に立ちたいって事なのかもしれない。

「だからどうぞー」

急に床に大の字に寝転がったと思えば、右手はそのままにして左手で自分の隣の空間を叩く。
ここに寝ろと言いたいのは分かるが、先輩の腕の細さに少し躊躇った。
折れる程ではないけど、物凄く悪い気がした。

「先輩、腕枕って結構きついんですよ?」
「……え、私がしてもらってる時ってきついの?」
「そ、そういう事ではなくてもちろん嬉しいんですけど、その後が痺れて大変で」

正座で足が痺れるのと一緒で、
頭の重さで血が止められていた手先に血が流れた瞬間には猛烈に痺れが広がる。
初めて腕枕をした時はしばらく悶絶した。先輩は楽しそうに私の腕を突いてきたけど。

「それじゃあ、腕じゃなくてお腹枕で」
「お腹?」
「チェリーのお腹を枕にしてたじゃん? それと一緒。お腹なら痺れないでしょ?」

自分の隣の空間ではなく、お腹を叩いている先輩。
二つ年上とは思えない程子供っぽい姿だ。
お腹ならまだ恥ずかしくないし大丈夫だろうと思い、
T字になるように先輩のお腹にゆっくりと頭を乗せる。
クッションとは違う弾力と柔らかさがあり、段々と暑くなっているこの時期だから
先輩が着ている半袖のTシャツの生地は薄く、間近に先輩の体温を感じた。
完全に力を抜いて頭を置いていいのかが分からず肩と腕で体重を支えて先輩の表情を窺う。
頬に先輩の温度を感じた時に、先輩のお腹が一瞬強張った。

「先輩? やっぱり重いんじゃ……」
「ち、違う、髪の毛がくすぐったいだけ」

お腹が強張ったのは重さを和らげるためではなく、くすぐったさで笑ったかららしい。
私はそこまで短髪じゃないけど、
先輩が着ている薄い生地の隙間に入り込んだ髪の毛もあるのかもしれない。
微かに首を振ってみると先輩の体が震え、足が何かを我慢するように床を擦っていた。

「ストッ……ぅ、動いたら、くすぐったいんだってば!」
「ただの寝返りです」

チェリーにしたように先輩のお腹を軽く撫でる。
ただし、チェリーにした時よりもちょっとだけ爪を立てた。
少しだけお腹に息を吹きかけると、先輩がくすぐったさを訴える声とは違う、
いつも聞いている声に近い声が漏れ、私の肩を掴んでくる。
からかい過ぎるのもどうかと思い、わざとお腹を触るのは自重して
肩を掴んでいる先輩の手に自分の手を重ねた。
落ち着いた先輩が一息つく。お腹が上下している事を頭で感じて、
当然ながら生きているんだなと変に安心した。

「息しにくくないですか?」
「ん、そんな事ないよ。ささ、寝ちゃって」

重ねている手ではなく、もう片方の手で先輩が私の頭を撫でてきた。
ニコニコと機嫌が良さそうなのは、私に枕をするという小さな願いを叶えたからだろうか。
でも今の先輩は『カッコいい』とは違う気がしますが、いいんでしょうか?
言わないでおく事にする。すねた先輩も可愛いし見たいと思うけど、
今は満足そうな先輩を枕に少し寝ようと決めた。
頭の位置を確認して楽な姿勢を探す。

「っぁ」

首を動かした瞬間に聞こえた先輩の声に、やっぱり寝れないかもしれないと考えを改めた。
何とかして邪念は振り払い目を瞑って必死に耐えていると、
人間はよく出来ているなと思うほど徐々に睡魔がやって来て、
このまま本当に寝てしまってもいいだろうかと先輩に確認を取ろうと目を開けた私は
すでに眠ってしまっている先輩の姿を見た。

 

結局先輩のお腹枕で眠ってしまったが、目が覚めたのは
部屋のドアを開けてチェリーがこっちを見ており、その後ろではお母さんが微笑みながら、
そのまた後ろではゆかりさんが笑いを堪えながら携帯で私達を撮ろうとしている瞬間だった。

PR


忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2020/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索
カウンター